農業生産法人が行った土地造成工事が原因で、吹通川が赤土汚染された問題で、事態を重視した市議会の総務財政委員会（大浜哲夫委員 長）は２月５日、現地視察を実施することになった。28日午後には、石垣市赤土流出防止対策協議会（会長・大浜永造助役）と石垣市文化財審議会（崎山直委 員長）も、相次いで現地入りし、状況を確認した。
　同協議会側からは、大浜助役のほか、民生、総務、建設、水道の４部長らも視察を行った。同協議会を主管する屋比久清光民生部長は、市として農業生産法人 側に改善計画の提出と実施を求めたことを明らかにするとともに、「赤土防止条例に基づく指導などは県が実施するが、地元の市として、現地確認や指導も行う 必要がある」との考えを示した。
　

■吹通川が赤土で汚染された問題では、現地視察が相次いでおり、問題に対 する関心の高さをうかがわせている。来月５日には、市議会総務財政委員会も視察に入る予定だ。文化財審議会の視察に同行したところ、吹通川の赤土だけでな く、広がり続ける赤土汚染全体のことを心配する意見を聞くことができた。吹通川の問題は、あくまで氷山の一角ではないか、という指摘だ。視察の際、繁殖期 を控えたカンムリワシが偶然姿を見せた。使い古された言葉ではあるが、「調和のとれた開発」に改めて留意したい。