赤土流出を考える会が発足
ダイビング関係者30人が組織化
ダイビング業などに携わる郡内の約30人が18日までに「赤土の流出を考える会」(大浜雄二代表)を発足させ、赤土汚染の問題を取り
上げていくことになった。当面、西浜川と吹通川の赤土汚染に着目し、その上流域で農業生産法人が実施した土地造成工事と赤土汚染の関連を取り上げていく。
23日午後2時からは「赤土流出現場を見る会」を開く計画。
大浜代表ら5人は18日午後、八重山支庁記者室で記者会見し、両河川やその河口周辺の海で昨年10月と同12月でみられた大規模な赤土流出や、同法人側
との折衝経過を報告し、「現在でも西浜海岸海域では、赤土汚染の後遺症がある」などと述べた。
同法人が、赤土防止条例に基づく届け出をせずに約20アールで造成工事を行っていたことも指摘した。八重山保健所によると、同法人は当初、届け出をした
うえで工事に着工。途中で計画を変更したが、変更手続きを取らないまま、工事を続けていた。
同法人は八重山毎日新聞の電話取材に対して、「届け出後、3条申請(農地法3条で定める、農地としての使用権原を取得するための申請)の認可を得るの
に、造成が必要となり、『2反(20アール)ぐらいなら』と思って工事をやってしまった。うかつと言われれば、うかつだった」と手違いを認め、「赤土を極
力抑えようと努力してきたが、大雨では抑えられなかった」と釈明。「のり面の種子吹き付けなどは費用がかかりすぎる」として、行政による支援措置を求め
た。
23日の「−見る会」の参加希望者は、吹通橋の駐車場に集合すること。
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