宮良湾内にも稚オニヒトデ
八重山サンゴ礁保全協議会
サンゴ食痕も確認
八重山サンゴ礁保全協議会(吉田稔会長)は先月二十八日、第二回稚ヒトデ
モニタリング調査を行った。ボランティアのダイバー六人が宮
良湾口と石垣島カマサーグチの二カ所で稚ヒトデや稚ヒトデによる食痕を探した結果、宮良湾内で体長十一・九ミリの稚ヒトデを一匹採集した。
同協議会の稚ヒトデモニタリング調査は二回で終了し、三日からはオニヒトデの発生状況調査と駆除を一週間程度行うことにしている。
カマサーグチでは、水深六メートル程度の礁斜面上部で、稚ヒトデによるものとみられる食痕が一平方メートル当たり三個程度の高い密度で見られた。ただ、
同協議会では「稚ヒトデの個体を確認できないため、これが稚オニヒトデによる食痕だと断定することはできない」としている。
同協議会では先月二十三日に真栄里海岸沖で行った第一回調査の結果と比較して、「確実に稚ヒトデによると思われる食痕は、真栄里での調査よりやや少なめ
だが、多数確認することができた。今回の調査海域では1―2年後に高い密度で親ヒトデが出現する可能性が非常に高いと考えられる」として警戒を呼びかけて
いる。
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カマサーグチで見付かった稚オニヒトデによるとみられる食痕 |
<オニヒトデに危機感>
■オニヒトデ大発生の懸念が続いている石西礁湖。八
重山サンゴ礁保全協議会は先月二回実施した稚ヒトデモニタリング調査に続いて、三日にはオニヒトデの発生状況調査と駆除を開始する。稚ヒトデ調査では、高
い密度の食痕が発見されているだけに、三日からの調査でどのような点が明らかになるのか関心を呼びそうだ。三日からの調査・駆除活動とは別に、八重山漁協
有志による駆除作業も計画されており、危機感と関心の高さをうかがわせる。
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