八重山毎日新聞
2002年 3月26日(火) 

海洋環境保全で連携へ

官・民のネットワークが発足

海岸漂着ごみなど調査

 行政や民間団体、個人の活動家らが海洋環境の保全などについて連携していく八重山環境ネットワークの設立総会が25日午後、石垣港湾 合同庁舎で開かれた。同ネットワークでは今後、情報交換を通じて会員ごとに活動の幅を広げるとともに、海域の環境保全に必要な活動の展開を図っていく。環 境問題への関心を高めるために、海岸に漂着するごみの調査や公開セミナーの開催なども検討していく。

 同ネットワークは、環境問題にかかわりのある行政機関や団体、個人が知識や技術、情報、ノウハウ、データなどを共有することによっ て、環境の保全を推進することが目的。
 同ネットワークには、設立を呼び掛けた石垣海上保安部と石垣航空基地、環境庁国際サンゴ礁研究モニタリングセンター、石垣港湾工事事務所など国の機関 と、県の八重山支庁と八重山保健所のほか、3市町と市教委、竹富町教委の行政機関、八重山漁協、与那国町漁協、八重山ダイビング協会、WWFジャパンサン ゴ礁保護研究センター、八重山海中公園研究所、石垣島ウミガメ研究会、コーラルネットワークが参加。海洋環境の調査をしているコンサルタント会社や自然環 境保全のために活動している個人も加わっている。
 この日の設立総会では、瓜生晴彦石垣海上保安部長が「環境問題に取り組んでいる人たちが連携すれば、効率的な活動ができるのではないか。八重山環境ネッ トワークが成長していけば、環境問題への取り組みは進むと思う」と発起人あいさつ。
 会長に選ばれた赤土監視ネットワーク事務局の佐伯信雄さんは「地域の環境を良くするために、市民と行政が一緒に活動できるようなネットワークにしていき たい」とあいさつした。
 このあと、会員が活動報告を行い、ネットワークの在り方について意見交換した。

行政と民間が環境に関する情報の共有などを図っていく八重山環境ネットワークの設立総 会