次年度予算で赤土対策強化
市長要請に比嘉副知事
きょう農水省などにも訴え
【那覇】大浜長照石垣市長は7日午前、県庁で比嘉茂政副知事に会い、赤土対策の総合対策事業の創設を要請した。大浜市長が「赤土の流
出は、農業、観光、水産業に打撃を与えている」と訴えたのに対して、比嘉副知事は「(赤土流出防止の)総合的な施策が必要だと考えている」と述べ、
2002年度予算ではこれまで以上に赤土対策に力を入れる考えを示したほか、「県内のあちこちで(赤土問題が)あることは承知している。対策はやっている
が、根本的な解決になっていない」と、さらに対策を強化すべきだとの認識を示した。
大浜市長は要請で、▽赤土流出防止対策事業計画の策定への支援▽農地の裸地状態解消や地力増進に向けた財政支援▽水質保全対策事業の
推進拡充▽大型沈砂池、たい積土除去などを行う新規事業の導入−の4点を書面で要請したほか、鍾乳洞を地下ダムとして活用し、赤土を含んだ水を一時的にた
めることができないか口頭で提案した。
大型沈砂池については、県有地や市有地を活用することを提案し、「豪雨時に赤土を含んだ雨水を誘導し、雨のあとに畑に還元すればいい」と述べた。
新空港問題と赤土対策の関連について、大浜市長は「環境保護団体は赤土対策をしっかりやるよう要求している」と述べ、万全な赤土対策は新空港の建設のた
めにも必要だとの認識を示し、「県にも、赤土対策をはっきり分かるようにお願いしたい」と要請した。
大浜市長は8日には、農林水産業と環境省、内閣府、県選出国会議員に要請する。
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比嘉茂政副知事(右)に赤土対策を要請する大浜長照石垣市長 |
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