赤土対策など3項目を県に要請
大浜市長が川平一周線整備も
八重山厚生園建築工事 地元業者に配慮
【那覇】大浜長照石垣市長は2日、比嘉茂政副知事を訪ね、石垣島周辺海域の自然環境を保全するため、赤土流出汚染防止対策など3項目
を要請した。要請には、白保公民館関係者も同席した。要請は、赤土流出防止のほか「公共工事の地元企業最優先指名発注」「石垣市の観光振興のため県道川平
半島一周線の整備」など。
「公共工事−」については、特に建て替えが計画されている八重山厚生園について、公募型入札が実施されると、資本力が弱く離島を生活
根拠にしている地元企業では、島外企業とは到底太刀打ちできないと訴え、地元企業への最優先指名発注を強く要請した。
また、県道川平一周線の整備は、地域住民生活の安全と川平半島の特性を生かした観光振興の視点からも重要として、計画通り02年度の事業着手を要請。
これに対し、比嘉副知事は赤土問題について、現行制度では抜本的な解決は困難とした上で、農林水産部が県や石垣市のほ場整備に若干の予算や設計面から考
慮し、関係部局と連係して具体的対策を今後も検討し対応していく意向を示した。
公共工事については「地元企業への受注に配慮しているし、今後もこの方針に変化はない」と答えた。ただ、八重山厚生園の工事すべてを地元企業というわけ
にはいかないとしながら、島外の一部企業が参入した場合でも「工事の組み合わせにより地元業者の参入機会は必ずある」と述べ、すべての工事を分割発注とい
うわけにはいかないまでも、地元企業の活性化のために「出来るだけ(入札機会を)増やすようにしたい」と前向きの考えを示した。
川平一周線についても、今年度で調査し、地元だけでなく県全体の観光にも影響が大きいとして、前向きに検討の意向を示した。
なお、同要請は伊良皆高吉県議会議長にも行った。
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比嘉茂政副知事に赤土流出汚染防止対策などを要請する大浜長照市長 |
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