赤土問題の共通認識を
石垣自治研究所 市民集会前に学習会
石垣市職員の有志で組織する石垣自治研究所(当山信佳理事長)は28日の「石垣島赤土問題を考える市民集会」を前に赤土問題について
共通認識をもとうと26日夜、国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターで第1回学習会を開いた。
30人弱の市職員らが参加、赤土監視ネットワーク事務局の佐伯信雄さんら赤土問題に詳しい人たちから説明を受け、意見交換した。
この中で佐伯さんは「まず石垣島がサンゴなどの生き物たちに守られていることを理解してほしい」と述べ、防波堤機能や漁業・観光資源となるサンゴの役割
について説明した。
しかし、赤土流出によって石垣島沿岸の海が汚染されている実態を挙げ、20年以上のダイビング業の経験から「感動できる手つかずの海域は減っている。昔
は台風後に粒子が拡散して4、50メートルの透明度があったが、ここ10年は逆に(たい積した赤土が)拡散して濁る」と指摘した。
「降雨後は石垣島を避けて竹富や西表に行く」と述べ、河口域付近で真っ赤に染まる海をみせられない実態を報告した。
このほか漁業者からは「魚をとらないで、赤土の現状を知ってもらうためにカメラを持っている。カメラを持たずに早く魚を捕りたい」と冗談を交えながらの
切実な訴えもあった。
|
赤土問題について認識を深めた石垣自治研究所の第1回学習会 |
石垣島が2部門で1位
(ベストエリア ベストダイビングスポット)
マンタ(川平石崎)との遭遇が人気
西表7位、与那国も13位
月刊誌アンケートの「ダイブ大賞」で
「21世紀、海の旅をリードするのはどこだ?」をテーマに水中造成センター発行の月刊3誌が行ったアンケート「ダイブ&トラベル大賞
2001」で、石垣島が国内のベストエリアとベストダイビングスポットの2部門で1位に選出された。ダイビングスポットは、マンタとの遭遇率が高い川平石
崎マンタスクランブルが他を圧倒、マンタ人気の高さをうかがわせた。ダイビング関係者は「自然環境を保全しながらポイントを守っていきたい」と話してい
る。
同大賞は昨年4月から12月にかけ月刊誌「マリンダイビング」など3誌が協同企画、国内と海外のダイビングエリアとリゾートのベスト
ワンを読者らに投票してもらった。最終結果がこのほど石垣市と八重山ダイビング協会(宮里安昌会長)に通知された。
得票数はまだ発表されていないが、1月の中間発表によると川平石崎がダイビングスポットで2位に2倍近い得票差をつける高い人気。西表島の仲ノ神島も8
位に入った。ベストエリアも石垣島が1位、西表島が7位、与那国島が13位となった。
川平石崎はマンタのホバーリングポイントで、マンタは回遊しながらホンソメワケベラに、体についた寄生虫を取ってもらっているという。マンタに高い確立
で遭遇できるスポットとして世界でも類をみないといわれている。
地元ダイビング業者によると、冬は北風が吹くためスポットに行くチャンスが少なくなるが、マンタは年中回遊。特に8−10月の間で遭遇率が高くなり、1
度に20匹のマンタに遭遇したケースもある。
2部門トップの朗報に宮里会長は「行政の力をいただきながら、八重山全体のダイビング業者が気持ちをひとつにして頑張ってきた結果」と喜び、「今後もマ
ナーを守りながらダイビングスポットを守っていきたい」と話した。
東京池袋で4月6日から3日間の日程で開催される「マリンダイビングフェスタ&海と島の旅フェア2001」で、石垣市と同協会に表彰状が贈られる。
|
ベストダイビングスポットに選ばれた川平石崎マンタスクランブル。石崎は世界でも類を
みないマンタとの遭遇海域となっている(佐伯信雄さん撮影、昨年8月13日) |
<日本一のダイビングポイントに>
■水中造成センター発行の月刊3誌が協同企画した
「ダイブ&トラベル大賞2001」で、石垣島が国内のベストエリアとベストダイビングスポットの第2部門で堂々の1位に輝いた。川平石崎ではマンタと遭遇
する機会が高い。1度に20匹のマンタと遭遇した地元ダイビング業者もいるほど。遭遇率は世界一と言われており、石垣島の最大の観光資源と言えそうだ。
|