八重山毎日新聞
2001年 1月 8日(月) 

拡大する海の赤土汚染

対策待ったなし

近く官民で国、県に要請へ


 海の赤土汚染が深刻化する中、4日以降の降雨でも農地などから赤土が河川を通じて流れ出している。7日も午前中までの降雨で、雨量は少なかったものの新 川川、宮良川、轟川、吹通川などの河口から赤土が周辺海域に広がっているのが確認できた。石垣市では赤土問題を今年の重要テーマと位置づけており、大浜長 照市長は今年から市民運動として取り組む考えを明言。民間サイドでも調査を実施したり要請をしたりするなど赤土流出防止対策への気運が高まっている。

 7日の石垣島地方は前線の影響でぐずついた天気となり、降り始めから午後2時現在多いところでは石垣で41ミリを観測。新川川は午前 中、排水路から赤土がしぶきを上げて流れ込み、河口付近では赤く染まった雨水が波打っていた。
 吹通川では上流に位置する野底浄水場の管理道路から流れ出ているのがみられた。同道路は未舗装のため雨水が流れやすく、市水道部では近く整備することに している。道路上方に設けられた沈砂池は以前の雨で赤土がたい積しているが、まだ除去されていない。
 赤土流出問題は昨年の12月議会でも多くの議員が取り上げ、市当局は大規模な要請行動の必要性を強調した。大浜市長は新春インタビューで「抜本的な対策 事業を国営でやっていきたい」との考えを示し、「みんなで声を挙げて動く時。何としてもやっていきたい」と強い決意を示している。
 民間の赤土監視ネットワークも石垣島沿岸の8割の調査地点で汚染が進行しているとして、実効性のある対策を求めるとともに、合同で国・県に要請するよう 石垣市に強く迫っている。
 防止対策を求める行政、議会、民間の動きは足並みがそろっており、この1年でどのような具体的な取り組みができるのか注目される。

 

7日の降雨で雨水とともに流れ出る赤土(7日午前10時ごろ、新川川河口)


<市民運動に期待>

石垣島地方は7日もくずついた天気となり、多いと ころで41ミリの雨が降った。このくらいの雨でも、石垣島の河川からは大量の赤土が流れる。午前中の新川川からは赤土の混じった雨水が濁流となって流れ出 ていた。小手先の対策事業ではもう止められず、大規模な事業が必要。大浜長照市長は国営事業を導入するため今年中に市民運動を展開すると明言、その実行力 が期待される。