|
||
多良間地区住民に説明会 市議会建設土木委 原因究明できず、継続審議に 1999年度の水道決算認定に関連して工事が中断している野底浄水場問題を審査している市議会建設土木委員会(知念辰憲委員長)は1日委員会を開いた が、工事中断に至った原因を究明できず、継続審議を決めた。「委員会では議論は出尽くしており、委員会の審査は限界」(知念委員長)として、今後は現在行 われている地質再調査の結果を待つか、特別委員会を設置するか、のいづれかで対処することになりそうだ。野党の中には12月議会で、参考人招致ができる百 条委員会を設置する動きも出ている。 一方、水道部(大島正光部長)は30日夜、野底地区の住民の要望を受け、多良間公民館で説明会を開き、赤土やビーチコーラルが畑に流れ出たことについて 「被害を与えたことは申し訳ない」と陳謝。その上で被害に応じて補償し原状回復していく考えを示した。 委員会でも説明会でも、のり面崩壊や擁壁の亀裂の原因について「予想外の大雨」とする水道部に対し、設計ミスではないかとの指摘が多かったが、大島部長 は「九州地区の基準に基づいて設計した」などと反論した。 2度の設計変更について委員会はその根拠を示すよう求めたが、説明が不十分で議論は平行線。結局、原因の究明ができず、継続審議となった。 水道部では現在、地質の再調査を行っており、1月初旬ごろには調査結果を踏まえた変更設計とそれに基づく施工方法を示す予定。この際は野底地区住民への 説明会も行う。30日夜の説明会で、今回の工事について「事前に住民説明会を開くべきだ」と指摘されていた。 住民側はまた、施工業者のモラルにも言及。「畑に弁当箱や空き缶を捨てている」と訴え、水道部で指導を徹底していくことになった。
|