赤土で染まる宮良湾
来月から全島で調査
赤土監視ネットワーク
台風12号の大雨で流出
石垣市宮良集落の西側入り口にある馬見岩の高台から30日、宮良湾が赤土で茶色に濁っているのが見られた。石垣島地方気象台による
と、台風12号の影響で石垣島地方は30日午前9時までに181.5ミリの雨を観測しており、この大雨で畑の土などが宮良川から流れ出たものとみられる。
郡内では赤土問題の解決に向けた活動が活発になっており、赤土監視ネットワーク(佐伯信雄代表)などが石垣島全島での赤土調査を9月にも実施することに
している。これに備えて、簡単な器具で赤土の濃度を調べることができる底質中懸濁物質含量簡易測定法(SPSS測定法)の実習も行われている。
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台風12号の雨で流れ出た赤土で茶色く染まった宮良湾(馬見岩の高台から南側を望む。
30日午前10時半) |
■台風12号の強風で、石垣市内のキビは、全栽培面積にあたる1218
ヘクタールで被害が出た。被害額は1846万9000円。市内の畑を見て回ると、至る所で倒伏していた。例によって、赤土流出も大変なものだった。畑は耕
起したままにしておかず、敷き草などで覆っておきましょう−というのが、赤土汚染の防止策ではあるが、夏植準備の最中に台風が来たら、その作業をだれがや
るのか。農家の人たちだけでそれをすべてやることはできないだろうに。良い知恵はないか。
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